限定承認のメリットとデメリットとは?
2024/11/15
被相続人に借金がある場合のように、相続する遺産は必ずしもプラスになるとはかぎりません。
マイナスとなる財産があると、引き継ぐべきか悩むところでしょう。
そのような場合、限定承認という方法を選択される方も少なくありません。
今回の記事では、限定承認のメリットとデメリットについて紹介します。
限定承認のメリットとデメリット
相続における限定承認とは、まずは相続分から被相続人の負債を返済します。
そのうえで余ったぶんは、相続ができる方法のことです。
メリット
被相続人の財産が借入額よりも多い時には、余剰分を相続できるでしょう。
仮に借入額が財産よりも大きかったとしても、相続の範囲内を充てるだけで済みます。
相続人自身の財産を使用して、返済に充てる必要はありません。
デメリット
限定承認の手続きは複雑で、時間がかかることが大きなデメリットです。
また、相続人全員の同意も必要です。
さらに相続人の誰か1人だけでも限定承認を行うと、他の相続人が限定承認を行うことはできません。
この点についても、相続人全員の同意を得ておく必要があると言えるでしょう。
まとめ
限定承認とは、相続の範囲内で被相続人の借金を返済し、余剰分を遺産として相続する方法です。
弁済においては、最大でも相続の範囲内におさまりますので、相続人が損をすることはありません。
しかし手続きに時間がかかったり、相続人全員の同意を得る必要があるので注意しましょう。
広島市の『田村司法書士事務所』では、相続の方法におけるメリット・デメリットを含め、詳しくご説明いたします。
相続に関することなら、どのようなことでもご相談ください。